2017年5月7日日曜日

[平成29年度春] 午後 問7解説

[問題文・解答]


平成29年度4月に実施された基本情報技術者試験の午後試験の問題・解答はIPA公式ページからダウンロード出来ます。(以下リンク)

[問題概要]


この問題は、選択問題で問2〜問7のうち4問を選択する必要がありますです。
出題分野はシステム戦略で、問題の題材は在庫補充方法の変更です。


[設問1]

a) 原材料を購入してから販売までの期間を短くすることでキャッシュの回収基幹を短縮できます。よって「ウ」が正解です。
売掛金は売却済商品の代金で未受領のもの、買掛金は仕入済商品の代金で未払いのものなので、いずれも在庫量の削減には直接関係ありません。

b) 在庫量を削減することで在庫スペースが縮小でき、保管コストの削減が期待できます。よって「ア」が正解です。
在庫量を削減しても扱う商品種類が減るわけではありません。

c) 保有期間が短くなるため、賞味期限切れのリスクを低減できます。よって「ウ」が正解です。

[答] a) ウ b) ア c) ウ

[設問2]

d) 表1の見方は、二重横線より上部は条件判定部で左の各条件に該当するならY、そうでないならNが記載されています。二重横線より下部は、各条件の組合せに対する在庫基準量で該当する部分にXが記載されています。
右から2、3番目の列に着目すると遠隔地倉庫かつA商品群の在庫基準量の決定部分となっています。P.31(5)より短期品は2週間、中期品は3週間、長期品は4週間となるため表中の記載と照らし合わせると「カ」が適切となります。

e) e内の右端の列は、遠隔地倉庫かつA商品群で長期品となるため、4週間分となります。
次にe内の左端の列は、遠隔地倉庫でなく、B又はC商品群で長期品となります。この場合はP.31(4)より3週間分となります。
以上でウとエに選択肢が絞られます。次にe内の左から3列目に関して、遠隔地でなくB又はC商品群で短期品の場合なので、P.31(2)より2週間となります。よって「エ」が正解です。

[答] d) カ e) エ

[設問3]

f) 新しい在庫補充方法での商品Pの在庫基準量はP.31(2)より2週間なので、在庫補充量は
100 + 80 - 120 = 60(百箱)となります。

g) 新しい在庫補充方法での商品Rの在庫基準量はP.31(3)より3週間です。従来の補充方法では4週間分を補充していたので、その差は4週目の出荷予想量にあたる30(百箱)です。

h) 各商品の新しい在庫補充方法での在庫基準量は以下の通りです。
P:2週間分
Q:2週間分
R:3週間分
S:3週間分
T:3週間分
よって、従来(4週間分)との差分を合計すると
50 + 70 + 100 + 120 + 30 + 20 + 10 = 400(百箱)となります。

[答] f) イ g) ア h) ケ

上記の解説は問題と解答を元に自分なりの考え方を記述しており、間違っている部分もあるかと思いますので、ご了承願います。また、誤りについては正しい考え方をご指摘・ご教授頂けると助かります。

0 件のコメント:

コメントを投稿