2017年5月4日木曜日

[平成29年度春] 午後 問2解説

[問題文・解答]


平成29年度4月に実施された基本情報技術者試験の午後試験の問題・解答はIPA公式ページからダウンロード出来ます。(以下リンク)

[問題概要]


この問題は、選択問題で問2〜問7のうち4問を選択する必要があります。
出題分野はハードウェアで、問題の題材は温度モニタです。


[設問1]

LEDの表示が図2のように「6」となる時、形状データは2進数10111110(図1で6と0のビットが0に設定された状態)となるため、16進数表記でBEとなります。
また、表1の省略部分を補足し、検出温度の範囲を追加すると下表のようになります。
LEDの表示が「6」となる時、レベルが6なので、A/D変換機出力は101、検出温度の範囲は45度以上55度未満となります。
検出温度範囲温度基準値A/D変換機出力レベル
0〜400001
5〜14100012
15〜24200103
25〜34300114
35〜44401005
45〜54501016
55〜64601107
65〜74701118
[答] a) イ b) エ c) イ

[設問2]

P.11表3の注記にGRはCPUのレジスタとあるようにLEDやA/D変換器とのデータのやり取りをするために一時メモリです。
図3の処理を順に見ていくと、まずGRに1を設定(GR←1)し、I/Oポート2にGRの値を書き込んでいます(OUTPUT 2)。表2をみると番号2のI/Oポートに値1を書き込むとA/D変換が開始されるとあることから、これによってA/D変換が開始されます。
次にI/Oポート2からデータを読み込み(INPUT 2)、dの条件分岐となります。表2よりI/Oポート2から読み込んだ値が0ならば変換中、0以外ならば変換完了を示します。よって、dではGRの値が0か0以外かを判定するため「GR=0」が適切です。
0以外の場合は、次にI/Oポート3からデータを読み込み(INPUT 3)、A/D変換器の出力を形状データαに変換後、αをGRに設定(GR←α)します。
eでは、形状データαをLEDに書き込めばよいため、表2のI/Oポート1の説明より「OUTPUT 1」が適切です。
[答] d) イ e) エ

上記の解説は問題と解答を元に自分なりの考え方を記述しており、間違っている部分もあるかと思いますので、ご了承願います。また、誤りについては正しい考え方をご指摘・ご教授頂けると助かります。

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