2017年5月6日土曜日

[平成29年度春] 午後 問5解説

[問題文・解答]


平成29年度4月に実施された基本情報技術者試験の午後試験の問題・解答はIPA公式ページからダウンロード出来ます。(以下リンク)

[問題概要]


この問題は、選択問題で問2〜問7のうち4問を選択する必要がありますです。
出題分野はソフトウェア設計で、問題の題材は購買システムにおける注文書出力処理です。


[設問1]

図5の流れ図中で使用される各変数の役割は以下の通りです。
・出力ワーク領域:出力準備処理の返り値もしくは処理の出力先。
・注文データ:注文出力画面で選択された注文情報を格納した配列。引数。
・注文情報件数:注文データに格納された注文情報件数。引数。
・ページ変数:現在出力中のページ数。
・出力件数:出力ワーク領域の各ページに出力済みの件数。1〜5の整数値。
・購買グループ名変数:現在出力中の注文情報の購買グループ。
・i:これまでに出力した注文情報の総数。1〜注文情報件数+1の整数値。
・ページカウントフラグ:現在新しいページに切替え中かどうかのフラグ。ページが切り替わるのは購買グループが切り替わる時と1ページに5件注文情報を出力した時であり、前者は流れ図中段の左の分岐、後者は中央の分岐に相当する(右の分岐はページ切替えが起こらず、同じページに注文情報の出力のみを行う場合)

処理の流れにおいて、aの部分はページを切り替えて出力件数を1にリセットする部分なので、aには1が当てはまります。
また、bの部分は1ページに出力した注文情報数が5件になったかどうかを判定する部分なのでbには5が当てはまります。
[答] a) イ b) カ

[設問2]

設問1のページカウントフラグの説明より、流れ図の3つの分岐はページの切り替わり処理に関する分岐です。図6のテストデータを見ると、複数のグループのデータが含まれるため左の分岐(購買グループが切り替わる際のページ切替え)は実行されます。よって、①は不適切です。また、各グループに複数のデータがあるため、右の分岐(1ページに連続してデータを出力する場合)も実行されるため、②④も不適切です。
一方、各グループのデータはいずれも5つ未満であるため、中央の分岐(1ページに5件注文情報を出力した際のページ切り替わり)は発生しません。よって、cには②が当てはまります。
また、②を実行する為には5件以上のデータを持つグループを作ればよいため、「イ」が正解となります。
[答] c) ウ d) イ

[設問3]

ブラックボックステストは、ソフトウェアの中身は考慮せず、仕様のみに着目して入力と出力の対応を確認するテストです。よって、入力引数に対して、出力ワーク領域の内容が仕様通りであることを確認する「ウ」が正解です。
[答] ウ

上記の解説は問題と解答を元に自分なりの考え方を記述しており、間違っている部分もあるかと思いますので、ご了承願います。また、誤りについては正しい考え方をご指摘・ご教授頂けると助かります。

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